「かごめかごめ」をご存知ですか?
「かごめかごめ」という歌をご存知でしょうか。子どもの頃に、お友だちと手をつなぎ、輪になってうたいながら回り、真ん中に座っている子どもの真後ろにいる子どもが次の鬼になる、という遊びをされたことがあるのではないでしょうか。
その遊び方にはさまざまな地域差もあることだと考えられます。
実は童謡「かごめかごめ」には、あまり知られていない意味や由来があります。本記事では、意味や由来をはじめ、「かごめかごめ」と外国文化との関係などを詳しくご紹介します。
「かごめかごめ」の歌詞
「かごめかごめ」の歌詞すべてをご存知でしょうか。子どのも頃はよく意味を考えずに歌っていた方がほとんどでしょうが、実は不可思議な歌詞であることがわかります。
「かごめかごめ」の歌詞に謎が多い
この「かごめかごめ」の歌詞を見ていると、不思議なフレーズが多いことに気付きます。
・「夜明けの晩」と言っていますが、そもそも子どものための童謡にも関わらず夜のシーンであること
・さらには夜明けと言っているのに「晩」でもあること
・鶴と亀のような古来から縁起のいいとされるものが「滑って」いること
・「後ろの正面」とはどこのことなのか
このような部分に、歌詞の不思議さが表れています。
「かごめかごめ」の歌詞に秘められた諸説
「かごめかごめ」はどのような意味や由来を持っているのでしょうか。それには諸説あると言われており、ここではその一部をご紹介します。
流産した嫁の歌
「かごめかごめ」は、ある嫁姑のお話だとされる説があります。
ある仲のよい夫婦が夫の母と暮らしていましたが、その姑は嫁のことをひどく憎んでおり、夫婦になかなか子どもができないことも責めていました。しかし、あるとき念願の子どもをやっと授かることができました。母も喜んでくれるかと思ったのもつかの間、事件が起こります。
なんと安産祈願で参った神社の階段から、姑が嫁を突き落としてしまいました。子どもがうまれてしまったら、嫁をいじめる理由がひとつ減ってしまいつまらないと考えた非常に浅はかな姑です。階段から突き落とされた、その後ろの正面には突き落とした姑がいる、という説です。
後ろの正面
一方で、「かごめかごめ」は仏教とも通ずる、壮大な世界観についてうたった歌とする説もあります。
それぞれの意味
・「籠目(かごめ)」:日本を古くから守っているとされる龍が絡まるような竹かご
・「かごの中の鳥」:神社の中の鳥、すなわち不死鳥・鳳凰、もしくは「鳥居」のこと(いずれにしても神社のことをさす)
・「いついつでやる」:「いつ出てくるのか」
・「夜明けの晩」:新たな時代の夜明けを目前にした、今のひとときの時代のこと
・「鶴と亀」:「2足と4足」ですなわち「大人から子どもまですべて」、もしくは「天と地」の象徴
・「すべった」:「統べる」、すなわち統治すること
後ろの正面は自分
つまり、この説によると、「かごめかごめ」は以下のような意味となります。
「神社の中にいるものは、いつ現れるのだろう。新たな時代の夜明けを迎える前の、ひとときの今の時代は、鶴と亀に象徴されるような、物質的なものに支配されていた」
それでは、「後ろの正面だあれ?」とはどういうことを意味するのでしょうか。
神社には、ご神体として鏡が祀られていることがあります。その鏡を見たときにその正面に写っているのは「自分」です。このように、神社の神さまといわれる存在も、この歌のようにそのものがいつあらわれるのだろうということも、すべては「自分」であるという説です。
実は、仏教のお経などでも、同様の意味のことが唱えられています。
「かごめかごめ」が指し示しているもの
また、「かごめかごめ」はあるものを由来しているという説があります。それはあの、「徳川埋蔵金の在り処」です。