腕時計は右手と左手どちらにつけるべき?
おしゃれや仕事上など理由は違えど、今では日常生活に必須となった腕時計。材質や色、大きさなどにこだわりがある人は多いでしょうが、つける手についてはこだわったことはありませんか。
全人類の9割は右利きということもあり、つける時の容易さや利便性を考えると、利き手と逆の左手につけるものだと認識されている方が圧倒的に多いでしょう。ですが、もちろんそんな決まりはありません。
ただ、つける手によって何か意味合いや効果があるとするならば、それを知ることにより自分の中で「腕時計をつける」ということへのモチベーションが高まることは十分にあり得ます。では、結局右手か左手どちらに着けるといいのか考えていきましょう。
腕時計は右手につけると運気が上がる?
これは風水で言われている話です。世の中には、気というエネルギーの流れがあり、それを取り込むことにより運気を高めることができます。そして、気は左手より体内に入り、右手より抜けていくと言われています。その際、体内に良い気を少しでも留めておくため右手に腕時計をつけて、ストッパーの役割を担ってもらうということです。
留めてしまっては折角の良い気が澱むのではと思われる方もいるでしょうが、腕時計を何日もつけっぱなしにするという人はおそらくいないでしょう。朝につけて夜外すならば、何の問題もありません。
取り込んだ気をさらに良いものにするために、前向きな気持ちでいること、左手にパワーストーンをつけるなど、プラスワンをしておくと良いでしょう。
腕時計を右手にする理由は?
平和の象徴?
有名な話ですが、右手に腕時計をつけるのは平和の象徴だと言われています。それは戦争でスナイパーが左手に腕時計をつけていた場合、ライフルを構えたままでもスムーズに時間の確認ができて正確な時間に作戦を実行できますが、右手につけていた場合、時間を確認するには一度引き金から指を離す必要があります。
正確な時間を必要とする作戦の中で、そのような手間がかかる動作を行い作戦が遅れるなどすれば、自ずと失敗する可能性が高くなります。そのような理由から、右手に腕時計をすると作戦を実行できず失敗する=平和の象徴だと言われています。
仕事をする時に都合がいいから?
証券会社や金融業など時間を気にする職業で、なおかつ顧客の方と電話しながら右手でペンを持つ場合、書きながら時間を確認することができる右手につける人が多いです。今では電話をしながらでもパソコンやスマートフォンで時間を確認できるので、必ずしもということでは無いですが、やはり割合で見る分には高くなります。
他にはカメラマンもそうと言えるでしょう。カメラマンの中でも望遠カメラをよく扱う人は、左手で望遠レンズのついた重いカメラを支えますので、手が外側に倒れて手の甲に竜頭が当たってしまいます。それを避けるために、右手につけるか左手の内側につけるそうです。
後は、車を運転する人でシフトチェンジする時に竜頭が当たって痛いから、といった人もいます。皆さん共通するのは、右手につける方が都合が良いからということになるでしょう。
時計の構造上の問題
アナログ時計には、3時の位置に時刻を合わせるための竜頭(リューズ)がついています。これは右利きの人が左手につけることを想定しているのですが、左手に装着した際に手を動かすと、それが手の甲に擦れて痛くなる人がいます。
特にメンズものだと文字盤や竜頭が大きくなるので、悩まされる人も多いでしょう。そういった方は、我慢して左につけ続けるよりも右手につけることをおすすめします。
右手につけた場合、竜頭が右になりますので少しまわしにくくはなりますが、竜頭はゼンマイを巻き上げたり時計の針を合わせるためのものなので、一日に何回もまわすことはなく、苦になることもありません。
左利きの場合
利き手の反対にするべきと考えて、右利きの人は左手にするのが一般的となるならば、左利きの人は右手にするのが一般的となります。
ですが、やはり腕時計は左手にするものといった固定観念により、左利きなのに左手につける人も多いです。左手につけることに慣れて何の苦もないのであればそのままでも良いでしょうが、違和感を感じているようでしたら右手につけてみる方が良いでしょう。
右利き用に比べますと数はかなり少ないですが、左利き用の腕時計というものも売られています。これは竜頭が3時の位置ではなく9時の位置に配置された腕時計で、右手につけた際に左手で竜頭の調整を行いやすくしたものになります。お気に入りのメーカーにもし左利き用がありましたら、ぜひお試しください。
腕時計を右手につけてる有名人
木村拓哉
木村さんはラジオに出演された際に、プライベートでは右手に腕時計をつけている理由を「平和の象徴だから」とお話しされていました。その際、周りの反応があまり良くなかったのですが、そもそも腕時計は左手につけるものという固定観念がおかしいと反論したそうです。
ですがドラマや映画のお仕事では役柄を意識して、左手につけるようにしているそうです。そこはやはり仕事とプライベートを分けているのでしょう。
上田晋也
コンビで活動されていてツッコミ担当である上田さんですが、最近では司会業をされている姿をよく見かけます。司会をされている方で右手に腕時計をする人は多いと聞きますが、その理由はさりげない動きで時間を確認できるからだそうです。
確かにトークの進行や番組の流れなど時間を気にする場面が多いですが、その度に左手を上げて確認していては見栄えも悪いです。見られる仕事ならではの理由ですが、そういったことにも気を配ってこそ良い番組運びができるのでしょう。