ブリティッシュトラッドとは
みなさんは、「ブリティッシュトラッド」というファッションやテイストのジャンルを、ご存知でしょうか。
「ブリティッシュトラッド」とは、トラディショナル(伝統的)でスマートな着こなしのファッションテイストのことです。ルーズな着こなしがこの数年はやってきましたが、今年の秋冬はブリティッシュトラッドのように、きっちりとした着こなしや着回しがはやってきます。
今回は、ブリティッシュトラッドについての記事です。
トラッドの意味
「ブリティッシュトラッド」の意味を考えたとき、「ブリティッシュ」は英国(イギリス)なことはすぐにお分かりいただけることでしょう。
しかしつづく「トラッド」は、どういった意味なのでしょうか。みなさんはお分かりでしょうか。
「トラッド」とは、「トラディショナル」(traditional)という英語の略式です。「伝統的な」という意味があります。つまり、英国の伝統的な装いをあらわしています。
ブリティッシュトラッドの歴史
つづいては、ブリティッシュトラッドの歴史について、すこしだけ学んでいきましょう。
ブリティッシュトラッドは、1837年から1901年におこった、産業革命で、洋服が大量生産される時代となりました。すると、エレガントを主流に、さまざまなテイストのファッションが発案されていきました。
そんなとき、上流階級の人々が、じぶんたちのスーツのクオリティーをもとめ、ブリティッシュトラッドが定着していきました。
アメリカントラッドとの違い
ブリティッシュトラッドとならんで、トラディショナルファッションについて調べると出てくるのが、「アメリカントラッド」です。
このふたつのちがいを、かんたんにご紹介しましょう。ブリティッシュトラッドは、フォーマル感がとてもつよいです。不慣れな人は、すこし堅苦しい感じがすることでしょう。スーツには、かならず革靴をあわせるべき、などストイックなテイストがブリティッシュトラッドの特徴です。
ブリティッシュトラッドの定番ブランド8つ
「ブリティッシュトラッド」の定番ブランドを、8つご紹介していきましょう。
8つのブランドのなかから、ぜひお気に入りのブランドをみつけて、秋と冬のファッションテイストにブリティッシュトラッドを、取り入れてみてください。ブリティッシュトラッドは、その見た目のストイックさに比べて、着心地もよく、ファッションアイテムでの遊びもだせるファッションテイストです。
ぜひご覧ください。
定番1:バーバリー
1856年、「お天気の変動から、人々を守るために」作られたファッションブランドが、「バーバリー」です。
創立者のトーマス・バーバリーは、一号店を、たった21歳のときに、ベージングストークにオープンさせました。オリジナルのチェックプリントは、あまりにも世界中で有名になりました。
日本では、レディースもキッズも大人気で、気軽にブリティッシュトラッドを楽しめるブランドとして選ばれています。
定番2:ポールスミス
1970年に、サー・ポール・スミスによって、ノッティンガムに第1号店舗をオープンさせたのが、「ポールスミス」です。
オープンしてから、はじめのころは、他のブランドを取り扱う総合ショップでしたが、すこしずつ「ポールスミス」の名をつけたブリティッシュトラッドを扱い始めます。1980年代後半には、「ヤッピー」と呼ばれた若者たちの間で、ブリティッシュトラッドの定番としてはやりました。
定番3:ORIHICA
2004年の秋冬に、ブランドがスタートした「ORIHICA」は日本のはなつブリティッシュトラッドです。
誰もが一度は耳にしたことがある、紳士アパレルブランドの「AOKI」の関連会社である「オリヒカ」がブランド元です。安めの価格帯ながら、国内外のブリティッシュトラッドのトレンドをとりいれて、若者たちから絶大な支持をえています。
クリエイティブディレクターもイギリスの方なので、とても本格的です。
定番4:EDIFICE
つづいては、1977年に設立された、「(株)ベイクルーズ」が展開する、「EDIFICE」(エディフィス)のご紹介です。
エディフィスは、もともとはセレクトショップとして、フレンチトラッドをメインにアイテムを取り揃えていました。しかししだいに、ブリティッシュトラッドのオリジナルアイテムを展開し始め、確固たる地位を創り上げました。
デイリーカジュアルから、ドレスウェアまで手に入ります。
定番5:メイドトゥメジャー
GIORGIO ARMANI(ジョルジオ アルマーニ)が提案する、世界にひとつだけのスーツブランドが、「メイドトゥメジャー」です。
やわらかく、ナチュラルなシルエットラインで体を彩る「ナチュラルライン」と、モダンで動きにフィットする「コンストラクテッドライン」の、ふたつの基本ラインから選択して作り始めます。